今年、そして来年登場が目されるトヨタ・レクサスのSUV4台をご紹介。
すでにトヨタブランドだけでカローラクロス、C-HR、ハイラックス、ハリアー、ヤリスクロス、ライズ、RAV4(PHV)、ランクル、ランクルプラド、レクサスでは、UX、UX300e、LX、RX、NXと、盤石すぎるくらいの布陣を築くトヨタ・レクサス陣営だが、まだまだ手は抜かない。
今年年央の登場を示唆しているクロスオーバーSUV bZ4Xに加え、下記に示す4種のモデルが登場を控える!
●トヨタ&レクサス 2022&2023年のSUV布陣
・トヨタ クラウン&クラウンクロス
・レクサス 新コンパクトSUV
・レクサス LF
・トヨタ ランドクルーザープラド
※本稿は2022年1月のものに適宜修正を加えています
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか、撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY ほか
初出:『ベストカー』2022年2月10日号
■トヨタ クラウン&クラウンクロス(2023年秋)
●伝統をリセット! F4ドアクーペ&SUVで生まれ変わる
2023年の新車の目玉は新型クラウン。70年近く続いたFR高級セダンの伝統をリセットし、FF4ドアクーペに大変身を遂げる。
カムリ、レクサスESなどで使われているTNGAのGA-Kプラットフォームを採用。全車AWD説が濃厚だがベーシックグレードのみFFで、それ以外は4WDになるという説もある。
パワーユニットは直4、2.5Lのガソリンターボとハイブリッドで、V6エンジンは消滅。ハイブリッドは後輪をモーターで駆動するE-Four、ガソリンターボはRAV4で好評のスポーティなダイナミックトルクベクタリングAWDとなりそうだ。
そしてもうひとつ大きなニュースがある。4ドアクーペに加え、SUVタイプも設定されるというのだ。カローラにカローラクロスがあるのと同じ図式で、クラウンといえども今の時代、SUVは外せないということだろう。
もちろん、最新の運転支援システムを装着。その内容に関する決定的な情報はないが、ハンズオフも含めたより自動運転に近づいたものになるだろう。流麗な4ドアクーペと流行りのSUVで新たな道を切り開く新型クラウン。デビューは意外に早く、今年中に発表との情報もある。
■レクサス コンパクトSUV(2023年秋)
●レクサスのエントリーSUVはハイブリッドで登場!
日本、欧州でコンパクトSUVの需要が高まりを見せている。トヨタは全長3700mmのAセグコンパクトカーのアイゴをSUV化したアイゴクロスを発表。こちらは日本での販売予定はなく、アイゴ同様に欧州専売となる。
それに対し、フルラインナップSUVを目指すレクサスは、ヤリスクロスとアイゴクロスの中間的な全長4000mm前後のSUVマーケットに新規参入する。
昨年(2021年)12月14日に公開されたトヨタの16台のBEVのなかに、「bZスモールクロスオーバー」というBEVが存在したが、レクサスの新型コンパクトSUVとはまったくの別物。
「2035年までに100%BEVブランドとなる」という衝撃の戦略を公開したレクサスだが、このコンパクトSUVはBEVではなく1.5L+モーターのハイブリッドユニットを搭載してデビューする可能性が高いと思われる。
従ってプラットフォームもbZ系がe-TNGAに対し、コンパクトSUVはヤリス系で定評のあるTNGAのGA-Bプラットフォームとなる。
UXの下に位置するコンパクトSUVは、レクサスのエントリーモデルやセカンドカーとしての需要が見込まれ、価格は280万~400万円前後となると予想。
■レクサス LF(2023年春)
●レクサスの存在感を世界にアピールする高級SUV!
世界的にブランドの認知度を向上させているレクサス。現在レクサスのフラッグシップSUVはLXだが、市場ではさらに最上級クラスのクロスオーバーが求められている。
ベンツにはGLSがあり、BMWにはX7があり、ロールスロイスではカリナンなどがプレミアムサルーンをベースにしたクロスオーバーSUVとして支持されている。
そこでレクサスが送り出すのが、2018年のデトロイトショーで出展した「LF-1リミットレス」を市販モデルに仕上げた「レクサスLF」だ。早ければ来年春に投入される見込みだ。
ベースとなるのは、レクサスLSのGA-Lプラットフォーム。海外のクロスオーバーSUVと同じくFR系のプラットフォームを採用するのがポイントだ。
パワートレーンは基本的にはLSと同じで、3.5L V6ターボと、3.5L V6ハイブリッドとなる。さらに上級グレードの「Fスポーツ」では、新開発の4L V8ツインターボの搭載も計画されているようだ。
■トヨタ ランドクルーザープラド(2023年 夏)
●本格派ヘビーデューティSUVが、さらにタフに進化する
2021年8月にフルモデルチェンジしたランドクルーザー300に続き、使いやすいサイズ感で人気のプラドがモデルチェンジを行う。
デザインなどは基本的にキープコンセプトとなる。現行型プラドで評価の高いヘビーデューティ性能と、大きすぎないサイズ感を受け継ぎながら、最新の先進安全装備など、時代にマッチしたクロカンSUVへと進化する。
ランクル300で新開発されたTNGAに基づいたラダーフレームを採用するが、これは設計段階でプラドへの採用も考慮されていたもの。フロントサスはダブルウィッシュボーン、リアサスは堅牢な車軸式と現行型同様となる。
ボディサイズは現行型とほぼ同寸の全長4820mm、全幅1890mmとなりそうだ。
パワートレーンは、ランクル300にも搭載される3.3L V6ディーゼルターボを搭載。トランスミッションは10速ATで、副変速機を組み合わせたフルタイム4WD、いわゆるテレインコントロールシステムが採用され、あらゆる路面コンディションで高い走破性を発揮する。
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