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遊べる、使える!! 軽SUVなら特別仕様車がダンゼンお薦め! 見逃し厳禁の軽SUV4選

 アウトドアブームが追い風となり、大人気のSUV。なかでも軽自動車SUVは、当然ながら小回りが利き、さらに通常の軽自動車よりも車室が広く使い勝手が良いことから例年販売台数を伸ばしているカテゴリーだ。

 本格的なオフローダーならば、スズキのジムニーを第一候補とするかもしれないが、オンロードでの実用性も考慮すると、もう少し振動や騒音が少ない車種を選びたいところ。とはいえ、所有欲をくすぐるSUV特有のタフなデザインは妥協したくない。

 そこで今回お薦めしたいのが、各メーカーが続々発表している人気軽SUVの特別仕様車だ。レジャーでも街乗りでも活躍する実用性はそのままに、本来オプションとなるパーツが標準装備されていたり、特別仕様車にしかないこだわりの内外装を持つ、お薦めの4台を紹介する。

文/中村秋子、写真/スズキ、ダイハツ、三菱自動車

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「スズキ ハスラー Jスタイル」は、どこをとっても間違いのない選択肢

遊べる、使える!! 軽SUVなら特別仕様車がダンゼンお薦め! 見逃し厳禁の軽SUV4選
価格は159万5000円~182万3800円で、JスタイルとJスタイルターボがあり、それぞれ2WDと4WDの設定から選べる。カラーは全8色(うち6色が特別限定色)

 スズキのハスラーと言えば、軽自動車SUVというカテゴリーの生みの親とも言われ、根強い人気を誇る車種。

 ワゴンRのプラットフォームをベースとしているだけあって、トールワゴンならではの広々とした室内、助手席下をはじめとする豊富な収納スペースや、汚れても掃除がしやすい素材を採用したバックシートやラゲッジフロアなど、使い勝手の良さは言わずもがなで、同カテゴリーの後発車種のベンチマークともなっているであろう存在。

 また、4グレードすべてにマイルドハイブリッド(MHEV)が設定されていることもあり、モーター音や振動が少ないことも、渋滞も想定される長距離走行や、街乗りで重宝する点だ。

 そんなハスラーの特別仕様車であるJスタイルの魅力は、なんと言ってもそのデザインにある。アイコンとなる15インチの大径ホイールや丸形ヘッドランプは標準車と同じだが、もともとJスタイルはアッパーグレードのハイブリッドXとハイブリッドXターボをベースとしているため、LEDやアルミホイールが採用されるなど、要所要所でその違いを感じられる。

 さらに、フロント部分にHUSTLERの英字エンブレムが配置され、グリルやフォグランプガーニッシュにはメッキを採用、フロント/リアバンパーガーニッシュはスチールシルバーメタリックで統一、ルーフレールも装備されるなど、一目で特別仕様車だと認識できるあしらいや装備が満載されている。

 ボディカラーは2トーンをベースに展開、それがまたアクティブな印象をアップさせている。内装もポップなカラーが印象的な標準車に比べ、落ち着いた素材・色合いでまとまっている。

 そのほかにも、前席にはシートヒーターやエアコンにナノイーが搭載されていたり、紫外線や赤外線をカットしてくれるガラスを全面に採用していたりと充実の内容。もちろんスズキのセーフティサポートも標準装備されているため、安全面でも信頼できる一台だ。

大人でロマンチックな雰囲気の「ダイハツ タフト クロムベンチャー」

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価格は155万1000円~179万8500円と、今回紹介している車種の中で最も安価な設定。G クロムベンチャーとG ターボ クロムベンチャーの2グレードで、2WDと4WDから選択可。カラーは全9色

 対抗馬として登場したわけではないらしいが、なにかとハスラーと比較されることの多いダイハツのタフト。

 軽SUVカテゴリーのなかでも最低地上高が1900mmと、普通車SUV並みに高いため、見晴らしが良く運転がしやすいのが特徴。アイポイントの高さで言えば、ジムニーが2100mmとさらにその上をいくが、ジムニーは圧倒的に悪路向け、タフトとは操舵感や足回りの考え方がまったく異なり、特にオンロードでの乗り心地は、タフトに軍配が上がる。

 使い勝手の面では、後席は遊び用、快適性は前席優先とわりきっているため、今回紹介する他競合車種のように後部座席はスライドしないものの、シートはベンチタイプではなくセパレートになっていて、フルフラットな状態まで倒すことができるので、荷物を積みやすく車中泊にも便利。倒した面のシートバックボードや床は樹脂製なので、手入れもしやすい。

 そしてなにより巨大サンルーフ、スカイフィールトップは、タフトならではの開放感のある装備だ。特別仕様車であるクロムベンチャーの内装は、すべてが黒とダークシルバーでまとめられた落ち着いたデザインとなっているので、このサンルーフの良さが際立つ。星空や夜景を見に行くなど、ロマンチックなドライブを楽しむのには最適な空間を演出してくれるだろう。

 シートのシルバーステッチはオプションでも選べないので、所有欲がくすぐられるポイントでもある。

 外装はフロントのフードガーニッシュやアンダーガーニッシュ、リアのバックドアガーニッシュ、アンダーガーニッシュにメッキやシルバーが加飾されていて、タフト特有の角ばったデザインをよりタフでクールな印象にしている。

 ダイハツが「クラスを超えた安定感と乗り心地」を目指して開発したプラットフォームDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)をベースとしているため、最適化されたサスペンションの位置や、軽量高剛性なボディが車内の高い静粛性と、どっしりとした安定感のある乗り心地を実現している。

 ダイハツのスマートアシストも標準装備されていて、アダプティブクルーズコントロール(ACC)をはじめとする運転支援機能も充実。特に安全性能においては、同カテゴリーのなかでもトップクラスだ。

「スズキ スペーシア ギア マイスタイル」は、男女問わず愛される人気者

価格は179万3000円~191万2900円。カラーは全4色。全車ホワイトとのツートンで、女性ウケも良い、カジュアルな印象となっている

 低床設計で室内高がハイトワゴンのなかでもトップクラスのため、軽自動車市場でも高い人気を誇るスズのスペーシアシリーズ。

 なかでもスペーシア ギアは、スペーシアをデザイン、使い勝手の側面から全体的によりワイルドでスポーティにカスタマイズされたモデルで、さらにそこから派生したマイスタイルは、アウトドア好きに焦点を当て、ナチュラルでカジュアルなデザインを特徴としている。

 他車種がシルバーやブラック、メッキを要所要所に使用しているのに対し、マイスタイルは、ルーフやサイドドア/バックドアガーニッシュ、バックドアエンブレムにホワイトカラーを採用。

 インテリアも、標準車ではブラックを基調にしているところ、ブラウンをベースとすることで、ナチュラルかつカジュアルな印象を与え、柔らかい印象になっている。

 小回りが利くかどうかの基準となる最小回転半径も、今回紹介している車種のなかでわずかではあるものの4.4mと最も小さく、取り回しの良さから女性からの支持も高い。

 ラゲッジフロアやバックシート背面には樹脂を採用、シートも撥水加工が施されているので、他競合車種同様手入れのしやすさも担保されている。

 同じスズキのハスラーとの最大の違いは、全高の高さと、ボタンひとつで開閉できる両側のパワースライドドア。ボディの大きさはそう変わらずとも、地上からわずか345mmの高さにリアステップを置き、天井を高くすることで広々と室内を実現している。

 荷物の積み下ろしも乗り降りも簡単なため、小さな子どもがいるファミリーや、荷物が増えるキャンプなどアウトドアを楽しむ人に重宝される。助手席を倒し、自転車やバイクを積んで利用されるケースも。もちろんスズキのセーフティサポートや運転支援機能も標準装備されている。

ekクロスとekスペースの良いとこ取り!「三菱 eKクロス スペース」

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価格は191万4000円~204万6000円と、今回紹介している車種の中では最も高額。とはいえ、三菱ならではの端正なフロントデザインは唯一無二。カラーは2トーンバージョンで6色、モノトーンバージョンで7色とバリエーション豊富

 三菱のグローバルデザインであるダイナミックシールドを採用し、デリカD:5、ekクロスに共通するフロントグリルの「ハニカムグリルパターン」が、他競合車のどこか可愛らしさの残るデザインとは一線を画す。

 なかでもターボエンジン搭載の最上級グレードである「T」から派生した特別仕様車Tプラスには、専用ディーラーオプションとして「T Plus Edition コンプリートパッケージ」が用意されている。

 このオプションではフロントバンパーガーニッシュやテールゲートガーニッシュ、サイドデカールをオールブラックに統一することができ、標準車よりもぐっと大人っぽく、スタイリッシュな外観を作り出すことができる。

 また、この特別仕様車は安全装備が充実しているところもポイントで、フロントビュー、リアビュー、サイドビューをルームミラー内のモニターに表示して、車両周囲の障害物の位置をチェックできるマルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)や、自動防眩ルームミラーが標準装備されている。本来オプションとなる運転席側の電動スライドドアやリアサーキュレーター(プラズマクラスター)、日差しを遮るリアロールサンシェードも搭載されている。

 残念ながら、現在一時生産、出荷、登録中止となってしまっているものの、他競合車種にはない独特のデザインを持つ貴重なクルマとして、1日も早い復活を待ちたい。

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