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東京で勤務し始めた頃、取材で致命的な遅刻をした。2005年、紫綬褒章を受章した著名人の記者会見会場に着くと、質疑はすでに中盤。その人は失態を演じた私のためだけに居残り、質問に答えた。泣きっ面を見かね、取材ノートに描いてくれたのが笑顔の山田太郎だった。 それが「ドカベン」を代表作とする…