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Sayataの創業者、アヴィシェイ・マヤ氏、アサフ・リフシッツ氏、イダン・ゴロン氏(画像クレジット:K Rifkind)

保険仲介業者であり、保険会社のマーケットプレイスであるSayata(サヤタ)は、2021年8月に1700万ドル(約19億3400万円)の資金調達を行った後、シリーズAに向けて3500万ドル(約39億8300万円)の追加資金を調達した。

今回のラウンド延長は、Pitango Growth(ピタンゴ・グロウス)とHanaco Ventures(ハナコ・ベンチャーズ)が共同主導し、これまでの投資家であるTeam8 Capital(チーム8・キャピタル)、Vertex Ventures(バーテックス・ベンチャーズ)、Elron Ventures(エルロン・ベンチャーズ)、OurCrowd(アワークラウド)が参加した。

ボストンを拠点とする同社にとって、2021年の10倍を超える収益成長に続く新たな資金調達となる。2年前に設立された同社は、中小企業が保険を確保するための手段を提供している。

保険を確保するために、これら中小企業は通常、保険会社に直接行くのではなく、保険仲介業者を経由すると、Sayataの共同創業者兼CEOのAsaf Lifshitz(アサフ・リフシッツ)氏はメールで教えてくれた。

「上記のプロセスは、より時間がかかり手作業です」とリフシッツ氏はいう。「ビジネス保険の確保は、仲介業者の1日の大半を占めます。見積書を集め、顧客がそれを理解するのを助け、申請書を処理し、保険会社と何度もやり取りして補償を確定するのに何時間も費やされます」。

その代わりに、Sayataは、仲介業者が入力したビジネスに関するいくつかの情報に基づいて、主要な保険会社から複数の保険の見積もりを提供する、完全に自動化され、オンラインで行われるマーケットプレイスを開発した。これらの見積もりは、保険プランに関するカスタマイズされた参考資料とともに、保険の選択と確保をするために企業に転送される。

このアプローチにより、Sayataを利用する仲介業者は、より多くの、より良い補償オプションを顧客に提供することができ、リクエストに迅速に対応することができるようになる。リフシッツ氏によると、このような簡単なプロセスにより、顧客はSayataのパートナー仲介業者が提供する保険に加入することが多いとのことだ。

現在、Sayataは100以上の仲介業者や保険会社のパートナーから、1000人以上のユーザーを抱えている。同社はAxis(アクシス)、Brit(ブリット)、Hiscox(ヒスコックス)、Tokio Marine(東京海上)などの保険会社や、At-Bay(アットベイ)、Coalition(コーリション)、Cowbell(カウベル)、Corvus(コルヴス)の大手技術系総代理店と提携している。

同社は、リフシッツ氏、Avishay Maya(アヴィシェイ・マヤ)氏、Iddan Golomb(イダン・ゴロン)氏によって2017年に設立されて以来、合計6000万ドル(約68億3400万円)を調達している。今回の追加資本により、同社は2021年同時期の17名から47名へと人員を増強することができる。

また、リフシッツ氏が米国内だけで1000億ドル(約11兆3900億円)以上と推定している、中小企業向け保険市場をさらに開拓することも可能になる。

「中小企業向けの商業保険をより良い方法で確保したいという市場の要望は多いです。現在、同社は主にサイバー保険をプラットフォームで提供していますが、当社の顧客からは、Sayataのプラットフォームにもっと多くの保険種目を追加して欲しいという要望が特に寄せられています。今回のラウンド延長は、その需要に応えるために新しい保険種目をより早く拡大するためのすばらしい方法です」と同氏は述べている。

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(文:Christine Hall、翻訳:Akihito Mizukoshi)