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「さてさてさて、お月見でも始めましょうか」 機嫌よくドーミーの庭に出てきたのは風呂上がりの世之介で、半纏(はんてん)は着ているものの首筋を撫(な)でた夜風に身を震わせる。 庭ではすでに大福さんと礼二さんが月見を始めており、あけみお手製の栗饅頭(まんじゅう)をつまみながら、大福さんは…