<p>MBCニュース | 日本一?鹿児島の渋滞事情</p><p>【日本一?鹿児島の渋滞事情】 実は鹿児島市、日本一渋滞がひどいという調査結果がでました。その理由と取り組みについて取材しました。 #鹿児島</p><p>鹿児島のニュース MBC南日本放送</p><p>朝の通勤や通学で渋滞に巻き込まれ、危うく遅刻しそうになった経験はないでしょうか。実は鹿児島市、日本一渋滞がひどいという調査結果がでました。その理由と取り組みについて取材しました。 国や県でつくる県交通渋滞対策協議会はこのほど、鹿児島市の市街地は、道路の混雑割合が全国ワースト1位であるという調査結果を明らかにしました。 「混雑割合」とは、全国の国道と都道府県道の中で「渋滞がよく起きる」、または「常に渋滞する可能性がある」道路の割合のことで、鹿児島市の国道や県道は、実に66パーセントの道路が混雑する道路に当てはまりました。 全国の都道府県庁所在地の中で人口が17位の鹿児島市が、どうして最も渋滞するのか、渋滞について研究している東京大学の西成活裕教授は、平地が少ない鹿児島の地形が背景にあると指摘します。 (東京大学 西成活裕教授)「いろんな道をとって、う回できればいいが、う回路が少ない道路ネットワークだと、どうしても渋滞が増えてしまう」 う回路が少ないうえに、自動車保有率が全国7位と車社会の鹿児島。う回路もすぐにはできない、車の台数も減らせない中、有効な対策として注目されるのが、通勤や通学で混み合う時間を避ける「時差通勤」です。 鹿児島市の建設コンサルタント会社「大福コンサルタント」は8年前から、時差通勤を取り入れました。本社が朝夕、混雑する国道225号線と産業道路に挟まれており、社員の1割から2割が出社と退社時間を、定時の午前8時20分から1時間遅くしています。 (大福コンサルタント総務課 立本洋久主任)「時差出勤を導入する企業が増えると、それだけ朝夕で時間帯が集中していたのが分散されるので、交通事情もよくなるのではないか」 渋滞を敬遠し、公共交通機関を使って通勤をしていた下尾崎さんも最近、マイカーを使った時差通勤を始めました。出社時間を遅くしたことで通勤時間が2割減ったと話します。 (大福コンサルタント 下尾崎泰宏さん)「コロナ禍で電車通勤のときに密を避けるという意味合いで始めた。(出勤時間が)短くなったし、ストレスもなくなった。夕方も混む時間帯があるので避けられていい」 渋滞と時差通勤の関係について、西成教授は、混雑のピークから車を減らす「山崩し」が重要と話します。 (東京大学 西成活裕教授)「どうしてもラッシュアワー朝と夕方、特に朝は人流も物流も車も非常に大変な状況になってしまう。いかに『山崩し』をするかがすごく大事で、大きな山があったら両脇に崩していくことが第1の方策」 実際に、県交通渋滞対策協議会の調査では、鹿児島市郊外の坂之上から天文館まで車で行く場合、出発時間を朝の7時15分から1時間早めると所要時間を半分以下に短縮できるとしています。</p>